やらなイカ?

たぶん、iOS/Androidアプリの開発・テスト関係。

#cluster 勉強会・イベント登壇Tips

yokohama.unity をはじめ、オンライン勉強会の会場として cluster が使われることも珍しくなくなりました。 つまり、clusterで登壇する機会も増えているということです。

clusterでの登壇には、リアル会場やZoomなどWeb会議サービスとは異なる特性があります。 本記事では主に、はじめてclusterで登壇する方向けのTipsをまとめます。

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機材の準備

PC

clusterのイベントにはスマートフォン (iOS, Android) でも参加できますが、スライドや動画の再生操作を行なうためにはPC (Windows, Mac) からのログインが必要です。

もちろん、スライド操作を誰かに代行してもらって自分はスマートフォンで話すという選択肢もあります。どうしてもPCが使えない場合など、主催者に相談してみてもいいでしょう。

ヘッドホン / イヤホン

音声のループバック対策は重要です。 ループバックは、スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまうことで再びスピーカーから同じ音声が(遅延して)出力されてしまう現象です。 Zoomではサービス側でノイズリダクションが効いているのでノートPC内蔵のスピーカーとマイクでも大丈夫ですが、clusterではこの機能が弱いため、あらかじめユーザ側で対策しておく必要があります。

具体的には、ヘッドホンやイヤホンを使うことで、clusterからの音声出力がマイクに入らないようにする対策が効果的です。

スマートフォンに同梱されているイヤホンで十分ですが、Bluetooth接続やノイズキャンセリングなどあれば快適さは増します。 あえておすすめと言われるとこれですね。

Apple AirPods Pro

Apple AirPods Pro

  • 発売日: 2019/10/30
  • メディア: エレクトロニクス

もしくは、Krispのようなノイズリダクションできるソフトウェアを導入する方法もあります。

krisp.ai

マイク(任意)

環境音やエコーを防ぐため、外付けのマイクの使用が望ましいです。 指向性のあるコンデンサマイク(数千円のもので十分)で自分の声のみ拾うようにするだけで、ハウリングやタイプ音が軽減できます*1

私が使っているのはこれ。

VRヘッドセット(任意)

これは任意ですが、VRヘッドセットを使ってVR登壇する体験はおすすめです。デスクトップに比べ、以下のメリットがあります。

  • 見回しやすい:オーディエンスの反応と投影されているスライドを交互に見ることも簡単です*2
  • 指し棒が使いやすい:会場によっては指し棒が用意されています。デスクトップ版でも手に持って指すことはできますが、VRのほうが断然、扱いやすいです
  • 細かいリアクション:デスクトップでは移動でしかアバターが動きませんが、VR登壇であれば身振り手振りを交えたプレゼンテーションが可能です(意識して動かすのでなく、自然な動きがアバターにも反映される)
  • 会場のギミックで遊べる:会場によってはギミックやアイテムが転がっていたりします。デスクトップでも遊べますが、VRのほうが楽しいです

PC向けVRヘッドセットは色々と出ていますが、今なら(PCのグラボが要件を満たしているならば)Oculus Quest 2をUSBケーブルで接続して使う (Oculus Link) のがおすすめです*3

support.oculus.com

なお、オーディエンスとして参加する場合はPCデスクトップのほうがキーボードでコメントを打てるので楽しいと思います。

プレゼンテーション資料

スライドはpdf、動画はmp4形式で準備し、あらかじめclusterにアップロードしておきます。

会場のスクリーン比率はほとんど16:9ですが、一部4:3やオリジナルな比率である可能性もあります。念のため主催者に確認することをおすすめします。

文字サイズは、リアル会場で投影するものと同じ感覚で作るのが良さそうです。 ただ、リアル会場と異なり、見づらい場合は自由に前に来て見ればいいわけなので、遠くからでも読める必要はありません。

また、スライドの途中に動画を挟む場合、pdfファイルは動画の前と後ろで分割しておくことをおすすめします。 ファイルを切り替えたときにスライドのページが先頭に戻ってしまいますので、動画再生後スムーズに続きのスライドを表示できるようにしておきます。

ファイルサイズ上限は下記ページを参照してください。

アップロードできるファイルとサイズ上限 – ヘルプセンター | cluster(クラスター)

アバター(任意)

clusterのイベントでは 「スタッフ」に割り当てられていると独自アバターを使うことができます。 ほとんどのイベントでは登壇者は「スタッフ」になるはずですが、アバターが使えない「ゲスト」を割り当てるケースも考えられます。事前に主催者に確認することをおすすめします。 2021年3月26日より、イベント参加者全員が独自アバターを使用できるようになりました。

アバター使用は任意ですが、SNSアイコンのようにオーディエンスに印象づける効果が見込めます。

アバターは、主に以下いずれかの方法で用意できます。

1. REALITYアバターをコンバート

REALITY の自分のアバターをclusterに持ち込めます。カスタマイズ幅は限定されてしまいますが、もっともお手軽な方法です。

コンバート手順は下記記事を参照してください。

note.com

2. VRoid Studio

VRoid Studio を使ってオリジナルのアバターを作り、VRM形式にエクスポートしてclusterにアップロードします。 BOOTH などでVRoid対応の服テクスチャやアクセサリなども販売されており、独自のアバターを作りたいのであればこれが最有力です。

なお、cluster準拠のVRMにするためにエクスポート時にリダクションする必要があります。概ね、

  • マテリアル数: 8
  • テクスチャ解像度: 2048x2048

に設定してエクスポートすれば大丈夫なはずです。

vroid.com

ただし、リッチなアバターになるとVRoid Studio標準のエクスポート機能だけではcluster準拠にまで落とせないケースもあります。 下記記事などを参考にリダクションしてみてください。

qiita.com

3. その他

BOOTH などでアバターを購入したり、自分でフルスクラッチしたモデルをUnityと UniVRM を使ってVRM形式にエクスポートしてclusterにアップロードします。

販売されているアバターには、あらかじめVRMファイルが同梱されているものもありますが、clusterにアップロードできる要件を満たしているとは限らないので注意してください。 自分でリダクションができない場合、cluster準拠と明記されていないVRMファイルは使えないと思ったほうが良いです。

詳しいスペックは下記ページを参照してください。

カスタムアバターの制限 – ヘルプセンター | cluster(クラスター)

会場の下見

イベント会場には「スタッフ」であれば開場前に入ることができます。 登壇慣れしていない場合など特に、事前に会場の様子、スクリーンのサイズやオーディエンスからの見え方などを確認しておくと良いでしょう。 手軽に下見できるのはclusterの良いところです*4

なお、デスクトップ版およびスマートフォンの場合、デフォルトで「三人称モード」がオンになっているためやや遠い視点になっています。これをオフにした一人称視点での見え方でプレゼンテーションは調整することをおすすめします。

当日

clusterクライアントは頻繁にアップデートされているため、「ログインしようとしたらアップデート待ち」ということもよく起こります。 時間に余裕を持ってログインするとよいでしょう。

登壇してみよう!

clusterイベントへの登壇は、リアル登壇と比べても、Zoom等による登壇と比べても*5、ハードルが低いです。ぜひ機会を見つけて登壇してみましょう!

ちょうど良いところに、たいへん「ユルい」ことで有名な yokohama.unity が募集しているようですよ?

meetup.unity3d.jp

トラブルシュート

まれに、会場に入っても他の参加者が見えないというトラブルがあります。再ログインしても解消しない場合、そもそものインターネット接続経路の問題である可能性があります。

clusterを利用するには、以下のポートが開放されている必要があります。
TCPポート:80, 443, 1883

他の人が表示されない・すぐに切断される(ポート設定) – ヘルプセンター | cluster(クラスター)

この問題がイベント当日に発覚しても、すぐ対処できることは稀でしょう。 登壇者向けの接続確認会が設けられているときは、極力イベント当日に接続する環境からログインして確認しましょう。

その他の参考記事

bibinbaleo.hatenablog.com

www.crossroad-tech.com

*1:タイピングするわけではないので(clusterではライブコーディングはできないので)必須とまでは言いませんが、部屋の壁の反響などもあるのでやはり音声品質には影響します

*2:投影しているスライドは別ウィンドウで表示されるのですが解像度低いので実際に投影されているものを見たくなります。会場によっては返しのモニターが設置されていることもあります

*3:Oculus Quest 2のマイクはかなり音を拾うので、イヤホンを使いましょう

*4:リアルイベントだとなかなか下見できる機会がない

*5:オーディエンスの反応が見えない状態でプレゼンするのはとてもつらいです