Blender 的なテンキー操作で視点操作できる Unityエディタ拡張 Blender-like SceneView Hotkeys を公開しました。 Unity 2018.3 以降で動くので VRChat SDK 向けの作業にも使えます。
3Dモデリングツール Blender の 3D Viewport では、マウス操作のほか、テンキーによって視点などを操作できます。 使ってみるととても便利で手放せなくなったので、これを Unity のシーン・ビューでも使えるよう、エディタ拡張として移植したものです。
機能
v0.2 時点で実装している機能を紹介します。
以下、スクリーンショットのモデルには火村ユウヤ氏製作の 大神ルゥ さんを使用しています。
視点の方向
テンキー 1
で正面ビュー
テンキー 3
で側面(右)ビュー
テンキー 7
で上面ビュー
また、
control
+ 1
で背面、
control
+ 3
で左面、
control
+ 7
で下面からのビューになります。
透視投影/ 正投影 切り替え
テンキー 5
で透視投影 (perspective) と正投影 (orthographic もしくは isometric) が切り替わります。
視点の回転
テンキー 8
2
4
6
で、上下左右に15°づつ軸を中心に視点を回転します。
また、 9
で現在の視点から180°回転した視点に切り替わります。
Roll
shift
+ テンキー 4
で左まわり、
6
で右まわりに、視点方向を軸に回転します。
Pan
control
+ テンキー 8
2
4
6
で、上下左右に視界を移動します。
Zoom
control
+ テンキー +
でズームイン、
-
でズームアウトします。
エディタ拡張のインポート方法
unitypackage ファイルからインポート
簡単なのは、 OpenUPM から installer.unitypackage をダウンロードしてインポートする方法です。
上のリンクを開き、ページ右の "Download installer.unitypackage" (下図の四角)をクリックします。
.unitypackage ファイルがダウンロードできますので、Unityエディタでプロジェクトを開いてインポートできます。
なお、通常の .unitypackage とは異なり、ファイルの実体は Assets フォルダ下には入らず、 Package Manager によって管理されます。 Window | Package Manager を開くと表示され、ここからアップデートも可能です。
(1/3追記) BOOTHにも.unitypackageをダウンロードできる商品(投げ銭用)を置きました。
その他の方法でインポート
その他、下記 GitHub リポジトリを直接 git URL として指定するなど、お好みの方法でインポートできます。
設定
テンキーを模倣 (Emulate Numpad)
お使いのキーボードにテンキーが無い場合、文字キー上部にある数字キーを使う設定が可能です。
Unity | Preferences ウィンドウを開いて "Blender-like SceneView Hotkeys" を選択、 "Emulate Numpad" を on にするだけです。 この設定は、UnityプロジェクトではなくPCごとに保持されます。
ただし、数字キーの 2
には別のホットキーが割り当てられています。
Unity 2019 以降であれば、ショートカットマネージャでこれを無効にするなどして競合を回避してご使用ください。
参考
Blender の 3Dビューポート操作マニュアル docs.blender.org
使用モデル booth.pm