昨日発売の月刊『秘伝』2019年4月号では巻頭特集「E-武道」ということで*1、その中のVRまわりについて。
武術系ブログ*2とどちらに書こうか迷ったのですが、こちらに。
- 出版社/メーカー: BABジャパン
- 発売日: 2019/03/14
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
VRの記事は大きく2つ。
稲見先生の記事
武術・武道誌でVRを紹介ということで、期待半分・不安半分という感じでしたが、まず東大の稲見先生の、"Virtual"とは「本質」「実質」「エッセンス」といった意味であり、古流剣術の型稽古はとてもVRに近いものだ、という話から始まり、一安心。
「けん玉できた!VR」における、スローモーションで練習することで習得しやすくなった話などを挙げ、初心者のハードルを低くしたりできるのでは、という話とか、
能で「腰が据わっていない」状態をモーションキャプチャで可視化したら実は師匠が一番動いていた(つまり物理的な腰の動きと"据わり"がイコールでなかった)という話、逆に、紙漉きの名人の筋肉活動を記録して素人がトレースするようにしたら上達が早かったという話が面白い。
VR PARK TOKYO体験
武術家の方がVR PARK TOKYOでVR体験した記事。体験部分はよくある話として、"Circle of Saviors"のようなアクティビティは(普段稽古できない)集団戦の体験になってよい、という感想。
ただ、すべての稽古がVRでまかなえるものではなく身体感覚なども必要という話もあって、持ち上げすぎもせず落としもせず、地に足のついた良い記事だと思いました。
所感
私、"Circle of Saviors"は未プレイなのですが、記事によると移動はできないようで、これが良い感想につながっているかも。コントローラのパッド移動ができると、とたんにゲーム感がでるというか、ありえないヒット&アウェイができてしまうので。
できれば、ルームスケールで(自分の足で)移動できるボクシング系のコンテンツを体験してもらっての感想も欲しかったところ。
あと、もしまた『秘伝』さんでVR特集があるのなら、ぜひ格闘最強VTuber眠居ふわりちゃん師匠のインタビューを取ってほしい。